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感動の真実!卒業ソングの定番合唱曲に込められた愛と涙!

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卒業式といえば校長先生の長いお話、誰だかわからないPTA会長のありがたいお言葉、気合い入り過ぎてる母ちゃん父ちゃん、そして歌わずにはいられない卒業ソング!定番の合唱曲の感動の真実をご紹介!「旅立ちの日に」がいかにして作られたのか?「仰げば尊し」に隠された謎とは?「群青」にはどのような想いが込められているのか?歌うだけでも素晴らしいけど、背景を知ったらもっと素敵な気持ちになれるかも!って話。

目次

 


感動の真実!卒業ソングの定番合唱曲に込められた愛と涙!って話

本記事の内容をおもしろおかしくしゃべっていますので、こちらも是非お聞きください!スマホの画面に合わせているので、是非スマホで全画面でお楽しみください。

 

 

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定番の合唱曲の背景にある涙と愛!

卒業ソングといえば合唱です!泣きすぎて全然歌えてなかったクラスメイトやうっすら泣いている担任の先生を今でも思い出します!しかし、我々は合唱曲は歌えても、その合唱曲に込められた想いまでは知らないかもしれない!今回はそちらをズバッと紹介していきます!

 

仰げば尊し


仰げば尊し

明治から昭和にかけてほとんどの学校で歌われていた卒業ソングです。歌詞の難しさや教師を賛美する内容が時代にそぐわないという理由で、平成以降になってくるとともに段々と歌われなくなっているそうです。

実はこの曲には一つのミステリーがあります!

なんと作者が不明なのです!正確には作者の名前だけは判明しているそうなんですが、どのような人物なのかは全くもって謎らしいです。

順を追って説明しますと、2011年に仰げば尊しと同一の旋律を奏でている「Song for the Close of School」という楽曲が1871年にアメリカで出版された楽譜に収録されていることが突き止められました。そこには作曲者「H.N.D」、作詞者「T.H.Brosnan」と記載されていたのですが、

どれだけ調べても「H.N.D」が誰で、その後どんな人生を歩んだかは謎のままとのことです!

ほとんどの学校で歌われていた思い出の一曲にもかかわらず、その実製作者のことは全くわかっていないという、謎に包まれし卒業ソングなのです!

 

旅立ちの日に


旅立ちの日に

1998年頃から全国の学校で歌われるようになった、卒業式で歌う合唱曲のど定番中のど定番!2020年現在全国で最も広く歌われる卒業式の歌となっているそうです。

実はこの曲の誕生にはドラマのような物語があるのです!

これだけ知られている歌なのだからさぞ有名な方によって作られたのだろうと考える方も多いと思いますが、実は中学校の教員によって作られています!

1991年に埼玉県にある秩父市立影森中学校によって作られた本曲は、

作詞が校長先生、作曲が音楽の先生と、言ってしまえば一般人によって作られた曲なのです!

ではなぜ学校の先生がわざわざ曲を作ったのか?そこにドラマがあります。

当時影森中学校は荒れていたそうで、生徒たちの更生、学校の矯正を考えていた校長先生は、「歌声の響く学校」を目指し合唱の機会を増やしたり精力的に活動し始めます。荒れている学校の生徒なので当然生徒は反発しますが、校長と音楽教諭が歌う楽しさを粘り強く伝え続けたことにより、学校はどんどんあかるくなっていきました。

歌声の響く学校を目指してから早3年、1991年に集大成として

卒業する生徒たちのために世界にひとつしかないものを残したい!と校長は思い立ち、曲を作ることを決意します!

最初作詞を音楽教諭にお願いしたのですが断られてしまいます。それでも諦めない校長は自ら作詞をし、断られた翌日に音楽教諭の机の上に書き上げた詞を置きました。その詞を見た音楽教諭は綴られている素敵な言葉たちに感銘を受け作曲を決意。制作に取り組むと旋律が湯水のようん湧き上がり、

なんと15分程度で完成させてしまいました!

出来上がった曲は教職員たちから卒業生に向けてサプライズとして歌われ、そこで曲は役目を終えるはずでしたが、

翌年から生徒たちが歌うようになったのです!

荒れた学校を明るくしたい、歌う楽しさを感じてくれた生徒たちに特別なものを送りたい、これらの校長の想いから誕生した「旅立ちの日に」という曲は、今や全国の学校で歌われる卒業ソングの定番合唱曲となり、

影森中学校だけではなく、数多くの学校、生徒に歌うことの喜びを伝え続けています!

 

群青


群青 [混声四部版]

群青という合唱曲をご存知でしょうか?もしかしたら知らない方も多いかもしれません。なぜなら2013年2月に誕生したばかりの若い曲だからです。

こちらの曲の誕生には忘れてはいけない教訓と忘れられない悲しみ、そして悲しみながらも生きていくという強い優しさが溢れています!

この曲は福島県南相馬市立小高中学校平成24年度卒業生と音楽教諭の小田美樹氏によって作られました。

福島、南相馬、このワードでピンときた方もいるかと思いますが、

2011年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害を受けた地域です!

小高中学校でも4名の死者、そして福島原発事故による警戒区域に指定され避難を余儀なくされ、震災前は106名いた当時中学一年生の生徒は、犠牲者と避難者合わせて97名が小高中学を離れなければなりませんでした。その後仮設校舎が完成し学校が再開したものの、二年生に進級したのは僅か6,7名でした。

友達との別れによる悲しみ、故郷に戻れない不安から、残った生徒たちは音楽の授業で歌が歌えなくなってしまっていたそうです。

そんな中小田先生が小高中を離れた生徒たちがどこにいるのかをわかりやすくするために大きな日本地図に生徒の顔写真を貼り付けていました。すると生徒たちから「〇〇はどうしてるかな?」「〇〇市ってどんなとこ?」というような、

気持ちをあらわにする言葉が出てくるようになったそうです。そこから生徒たちと小田先生による詩づくりが始まりました。

当時一年生だった生徒が三年生となり卒業が近づきます。小高中学では卒業式で希望や未来を語った歌を合唱することが慣例となっていました。

想いを綴った日記や作文、他愛もない会話から生徒の想いを小田先生は書き溜めていき、それをつなぎ合わせて群青が出来上がります。

生徒により作詞された本曲を練習するにつれて、歌が歌えなかった生徒たちは徐々に歌声を取り戻し、卒業式では見事群青を歌い上げたそうです。

悲惨な事故で傷つき、散り散りになった友を思い誕生した群青は、テレビに取り上げられるなどメディアで注目を浴びたこともあり、全国で歌われる曲になったそうです。 

 

 

以上となります。まだご覧になっていない方はこちらも是非ご覧ください。スマホの画面に合わせているので、是非スマホで全画面でお楽しみください。


感動の真実!卒業ソングの定番合唱曲に込められた愛と涙!って話

有名合唱曲に隠された真実を紹介してきました!謎に包まれてるからこそロマンを感じる仰げば尊し。教員たちの愛により生み出された卒業ソングの定番旅立ちの日に。そして、突然起こった困難を受け止め前を向くきっかけとなった群青。愛と涙がたくさん詰まっているという事実を知った今、きっと今まで以上に特別な一曲になったかと思います。ありがとう、素敵な合唱曲たちよ!

 

 

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