有名ブランドから学ぶ!ロゴデザインのアイディアと込められた意味!
よく行くお店、よく使う商品のことちゃんと見てますか?デザイン歴10年以上のデザイナーがクイズ形式で紹介する有名ブランドのロゴ制作のアイデアとコンセプト!世界トップのGAFAはもちろん、毎日目にするあそこのブランドロゴには緻密な戦略と秘められた思いがある!熱き思いと緩いエピソードに震えて眠れ!って話。
目次
ロゴに隠された熱きドラマ!有名ブランドのアイディアとデザイン秘話!って話
本記事の内容をおもしろおかしくしゃべっていますので、こちらも是非お聞きください!スマホの画面に合わせているので、是非スマホで全画面でお楽しみください。
これは押さえておきたい!GAFAのロゴ!
GAFA(ガーファ)とはITプラットフォーマーであり影響力の大きいGoogle , Amazon , Facebook , Appleのことです。それぞれの頭文字を取ってGAFAと呼ばれています。
今や生活している中で、GAFAの製品やサービスを全く見ないという日は考えられません。毎日肌身離さず持っているiPhoneとAndroidはそれぞれAppleとGoogle、欲しいものがあったらAmazonでポチり、今日あったことをFBで報告する。無意識レベルでGAFAのロゴを見ているはずなのです!まずは最早生活の一部とも言えるGAFAのロゴから見ていきましょう!
GAFAの「G」であるGoogleから見ていきましょう。普通に見ていっても面白くないので、クイズ形式で紹介していきます。
問題:
Googleは規則的な配色を用いているが、ある文字の色だけ規則から外れています。その文字は何で、何色が使われており、何故規則から外れているのでしょうか?
いつも見ているはずのロゴなのに、意外と細部は覚えてないってことありますよね。是非考えてから下の回答を確認してみてください。回答がいきなり見えないように、少々余白を多くとります。
Thinking time ...
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Thinking time ...
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答え:
Googleのロゴは三原色の青・赤・黄+緑で構成されています。Lだけが三原色ではなく緑色なのは、
グーグルはルールにとらわれない
という経営哲学が込められているそうです。三原色という混ぜることでありとあらゆる色を生み出すことができる色を使いつつ、他の色を用いることでルールにとらわれない挑戦心やユニークさを表現している素敵なロゴです。
どうでしょう?しっくりきませんか?Googleはインターネット検索で全世界全ての英知を調べられます。全てです!全ての色を生み出すことができる三原色で表現されているロゴとぴったりですよね。ロゴが企業を表し、企業がロゴを表しています。素晴らしい!
Amazon
次はGAFAの2番目の「A」であるAmazonを見ていきましょう。おそらくあなたの家にもAmazonのダンボールが積まれているのではないでしょうか?でも決してダンボールを見ないでクイズに挑戦してみてください。
問題:
Amazonのロゴには特徴的な矢印が使われており、2つの意味を表現しています。何を表現しているでしょうか?
我々の買い物のスタイルをガラッと変えてくれたAmazon!しかも即日配送という異常な速度で届けてくれるAmazonがロゴに込めた想いとは!?
Thinking time ...
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答え:
amazonの文字の下の矢印は、
アルファベットのAからZまで、あらゆる商品を網羅しているという意味
笑顔を模しており、購入する人々の幸せを表現
の2つの想いが込められています。また、使用されている黒色とオレンジ色はそれぞれ「権威や優雅さ」と「幸福や誇り」を表しているそうです。
このロゴの何が憎いかって、「Z」の文字に注目してみてください!文字の下の部分がちょっと湾曲しているんですよ。人が笑ったときに口元にできるちょっとした歪み。それを「Z」の湾曲で表現しているんです!どうですか?そういわれてからもう一度見ると、今まで以上に笑っている印象を受けませんか?Amazonは商品を届けるだけではなく、我々に笑顔を届けてくれるんです!素晴らしいロゴ!
次はGAFAの「F」であるFacebookを見ていきましょう。もしかしたら「今時Facebookなんて使ってないよ」という方もいるかもしれません。大丈夫です。きっとあなたもFacebookと密接に関わっています!FBを舐めてはいけない!
問題:
2019年11月に新たなロゴに変更したFacebookですが、ある戦略のためにあまり他では見られない特徴があります。それはなんでしょう?
ロゴの変更自体は珍しいことではありません。コカコーラだってペプシだってアップルだってロゴの変更をしてきて今に至ります。ではFacebookのロゴ変更は何を狙っているのでしょう?そこにある特徴が隠れています。
Thinking time ...
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答え:
FacebookはWhatsAppやInstagramなど所有および運営する他のサービスごとにカラーの違うロゴを用いています。企業のメインカラーを主張するのではなく、各サービスのイメージカラーを邪魔しないように
企業ロゴの色をカメレオンのように使い分けているのです。
企業のメインカラーは基本的に変えずに使用することが一般的です。その方が覚えてもらいやすいですし、イメージを作りやすいからです。ではなぜFacebookはこのような戦略をとったのか?
そもそも、「え?インスタってFacebookなの?」と驚かれた方は多いのではないでしょうか?まさにそれがロゴ変更の理由であり、込められた想いとなります。
ロゴ変更の背景にはWhatsAppやInstagramがFacebookの子会社だと知っている人の割合がわずか29%だったことより、サービスを所有しているということを多くの人に認識してもらいたいという思惑があるんです。
つまり、既に人気のあるサービスを保持しているにも関わらず、それらのサービスがFacebookであるという認知があまりにも低い!もっとみんなに知って欲しい!という想いから、様々なカラーバリエーションを持ったロゴが誕生したんですね。大企業にして、ロゴに縛られるのではなく変化を恐れない姿勢が隠れているロゴなんです!かっこいい!
Apple
最後はGAFAの終わりの「A」であるAppleを見ていきましょう。iPhoneやMacにAirPodsなど、日常のあらゆるシーンに寄り添っているapple製品!そんなappleのロゴについて紹介していきます!
問題:
リンゴがかじられているロゴが特徴的なアップルですが、かじられているのには訳があります。制作者はなぜリンゴの一部を削ったのでしょうか?
ちなみにジョブズからの指示は「可愛いロゴにしないでくれ」の一言のみでした。そのたった一言から生まれたリンゴのマーク。制作者の意図とはいかに!?
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答え:
チェリー(さくらんぼ)と見間違えないためさ!
「深い意味はなく、チェリーと見間違えないために削ったんだよ。あと、象徴的でしょ!」と制作者であるロブ・ジャノフ氏は言っています。
おちゃめか!天下のアップルのめちゃくちゃ有名なロゴなんだから、大層な想いや理由があるのかと思いきや、意外や意外さくらんぼと見分けがつくように削っただけのようです。
シンプルイズベスト!それを表現しているようなロゴですよね。シンプルゆえに、商品にもアイコンにもwebにもどんなものにだって使いやすいデザインです。決して邪魔をせず、だけどやんわり主張はしてくる。デザイナーが追い求める究極の美を表現しているロゴの一つだと思います。
まだまだある!よく目にするロゴと素敵な意味!
GAFA以外にも様々なブランドが日常に寄り添っています。その中から何点かピックアップして紹介していきます!
NIKE
誰もが知っているスポーツブランドであるNIKEですが、ロゴの制作費はなんと35ドル(日本円で大体5000円)だったそうです!そんなNIKEのロゴに込められた意味とは?
問題:
NIKEというブランド名はギリシャ神話に登場する勝利の女神ニケ(nike)からとっており、ニケ(nike)を英語読みしてナイキと名付けられました。ロゴもニケの彫像のある部分をモチーフとして作られているのですが、それはどの部分でしょうか?
勝利の女神のある部分から作られたロゴ!早く走るとか高く飛ぶとかではなく、「勝利」を求めるアスリートたちの心を揺さぶるような背景ですね。では女神のどの部分を参考にしているのでしょうか?
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答え:
ナイキのロゴは
勝利の女神が天高く羽ばたくための翼がモチーフとなっています。
躍動感が感じられるロゴは、女神の羽なんですね。勝利の女神というだけでも勝てそうなのに、その女神の翼がモチーフとなれば負ける気がしません。勝利を追い求めるアスリートにピッタリのロゴ!
そしてナイキのロゴには心温まるドラマがあります。ロゴ誕生から12年後、既にナイキがグローバル企業として成長した頃、ナイキの創設者フィリップ・ナイトはロゴ制作者であるキャロライン・デビッドソンを食事に誘いました。その席でキャロラインはサプライズプレゼントを受け取ることになります。それは、
ロゴが刻まれたダイヤのついた金の指輪とナイキ社の株
既に大企業になっていたナイキの株ですから、物凄い価値があります。フィリップからキャロラインへの感謝は桁違いのものだったのです。受け取ったキャロラインは一言「私のデザインの報酬には十分すぎる」と言っています。制作者への感謝を忘れないナイキの心意気に感動を禁じ得ない!
Softbank
日本最大の企業の一つであるSoftbank!名前の由来は文字通りソフトウェア(Soft)の銀行(bank)であり、情報化社会の社会的な基盤的役割を担うという意味が込められています。そんなソフトバンクのロゴから問題です!
問題:
志に共感する人間たちがその実現に向け、一丸となって激動の時代を疾走する、という想いのもとに作られたロゴは、日本のとある偉人に物凄く関連しています。その偉人とは誰でしょう?
激動の時代を疾走する。どこかで聞いたことのあるようなフレーズだと思いませんか?激動の時代と聞いてあの時代を想像する人は多いんじゃないでしょうか?あの時代を!
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答え:
ソフトバンクのロゴは
彼らは高度な情報と知識を持ち、旧態依然とした古い日本の枠に縛られず、自由な発想と大胆な実行力で日本を近代国家に導きました。その一途な情熱に共感と敬意を表しているようです。
また、2本のライン『=(イコール)」は「アンサー」を意味しています。世の中の抱える様々な課題に対してアンサーを導き解決するということを表しています。
自由な発送と大胆な実行力で、世の中の様々な課題にアンサーを出す!確かに通信サービスによって我々の生活はガラッと変わってきました。アンサーを出し続けているソフトバンクにピッタリのロゴです!
Wikipedia
誰でも編集できるフリー百科事典であるウィキペディア!何か調べ物をするときに欠かせない存在です。そんなウィキペディアのロゴに関する問題!
問題:
パズルが組み合わさっているビジュアルが特徴のウィキペディアのロゴですが、そのピース一つ一つにはそれぞれ異なる何かが書かれています。それはなんでしょうか?
ピースが集まり形を成す。まさに百科事典を表現しているウィキペディアのロゴ!そのピースに書かれている何かとは?
Thinking time ...
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答え:
ウィキペディアのロゴに使われているパズルの各ピースには
異なる言語の文字や記号が書かれており、多言語を表しています。
また、パズルが欠けている部分は未だに得られていない知識や言語の存在を示唆しており、「誰でも編集できる」「知識は無限」という想いが感じられます。今ある知識が全てではなく、未だ知らない物事がきっと存在していて、それすらも自分たちの存在の一部として表現しているロゴです!誰でも見れる!誰でも書ける!誰もが知っていることもあれば、誰も知らないこともある!そんなメッセージを感じられ、非常にコンセプトを無駄なく表しているロゴです!
YouTube
今や職業としても確立されているYouTube業界!そんなユーチューブも以前ロゴの変更を行なっています。それに関する問題!
問題:
以前までのYouTubeのロゴは「Tube」の後ろに赤枠が配置されていましたが、現在では赤枠の中に再生ボタンが置かれたマークが先頭に置かれ、文字は一色に変更されています。この変更にはある思いが込められているのですが、それはどんな思いでしょう?
YouTubeは毎日のように見ていても、ロゴをしっかりは見ていないでしょう。実は変わっているロゴ!そしてそこに込められた想いとは?
Thinking time ...
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答え:
Tubeとはブラウン管=テレビを意味する言葉であり、赤枠はブラウン管そのものを表現していました。時代の変化とともにテレビが廃れ、YouTubeなど動画サービスが急成長したことで、テレビっぽさを想起させる必要がなくなったため、
テレビっぽさを取り除き、メディアプレイヤー感を強めています。
言ってしまえばテレビの真似事という立ち位置だったのが、テレビを超えたということです。もうテレビの背中を追う必要がなく、メディアプレイヤーとして自分の足で立って勝負していく!そういう覚悟が感じられるロゴです!
というか、このロゴ凄くないですか?だって、このロゴ見たら押せるって思いません?一回押しちゃいません?それぐらい動画ということをわかりやすく伝えているんです!
日の丸(日本の国旗)
国旗をロゴと言っていいのかは置いておいて、日の丸と呼ばれる日本国民なら誰もが知っているデザインについての問題です!
問題:
聖徳太子が遣隋使に託した文書が起源となり、日本を「〇〇〇」とする考えがあり、それにより日の丸が使われています。ではその考えとはどういったものでしょうか?
ロゴ自体がシンプルなので、知らなくても答えられちゃうかも知れません。お考えください!
Thinking time ...
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Thinking time ...
Thinking time ...
Thinking time ...
答え:
梅干しじゃないよ!国旗だよ!
赤い日の丸は日の出の太陽を象徴しています。これは
日本を「日出ずる国」とする考えがあるからです。
また、紅白は日本の伝統色であり、めでたいものとされています。赤は「博愛と活力」、白は「神聖と純潔」を意味しています。
僕は日の丸のデザインは最高だと思っています。下手したら全世界の人が描けるんじゃないかと思えるほどシンプル!有名ブランドのロゴは見たらわかるものは多いけど、正しく描けるかと言われればちょっと不安ですよね?でも日の丸は絶対描けます!むしろ間違える方が難しい!それほどシンプルなデザインは日の丸ぐらいじゃないですかね?
そして太陽というモチーフも大好きです。日の出の太陽ということは、そのうち日の入りが始まり消えていくはずです。ただし翌日にはまた日の出がやってくる。沈んでも上がってくる!何度でも必ず上がってくる!そんな決意が見え隠れするロゴです!
以上となります。まだご覧になっていない方はこちらも是非ご覧ください。スマホの画面に合わせているので、是非スマホで全画面でお楽しみください。
ロゴに隠された熱きドラマ!有名ブランドのアイディアとデザイン秘話!って話
ということで、有名なロゴの背景にある想いを紹介してきました!デザイナーやクリエイターじゃない人からしてみれば、ロゴなんて気にして見たことはあまりないと思いますが、今回紹介したような物語をきっかけに好きになってみてもいいんじゃないでしょうか!
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